WCS2011

見せ合いなしらしいですね。
公式サイトには見せ合いなどについて書かれていないですが、電話で直接問い合わせた方がいるみたいです。


見せ合いなし64なので、トーナメント序盤は思考停止で立ち回れるPTで予選を無難に抜けて、相手のレベルが上がる決勝トーナメント以降は、メタゲームを意識していくような6匹が多いと思われます。
ですが、基本的には選出パターンを4匹固定で考えていくことになりますね。
特に先発の2匹と、控えの2匹の相性が重要なのですが、このルールはまだ未開拓な部分もあって、PTの弱点補完などについての考察が少ないので、少しそのことについて書いてみます。


エルフーンテラキオンエルフーンローブシン
この形は最初期に考えられたと言ってもいいもので、非常にコンボ性・安定性・多様性に富んでいますが、一言で言うとモロバレルが重いです。
相手にモロバレルがいると、エルフーンのやることが殆どなくなってしまいます。
出来ることと言えば、神秘の守りで茸の胞子を防ぐくらいで、エルフーンの隣が格闘なら尚更、モロバレルの突破が難しくなります。
モロバレルが苦手な構成なので、後ろにはシャンデラランクルストルネロスといったポケモンを配しているかもしれません。


ローブシントルネロスorボルトロス
ローブシン+悪戯心の組み合わせが使いやすく、トルネロスのアクロバットボルトロスの目覚めるパワー飛行が、ローブシンの苦手な相手に有効なので、非常に相性がいいです。
また、エルフーンと違って、コンボに頼らずとも個々のスペックだけでも優秀です。
この構成の場合、苦手というほどの相手は少ないと思いますが、ミラーの場合、同速ゲー、あるいは相手のローブシンの素早さ、火力が不明な場合、威張る+アームハンマーでこちらのローブシンが倒されるかもしれないという問題点があるので難しいです。
後ろには、ローブシンまたはトルネロスボルトロスで処理が難しいポケモンに対しての回答を用意していると考えられます。
シャンデラサザンドラなどが若干きついので、テラキオンサザンドラ
またトリパに対する耐性もあまりないので、その対策として耐久がそこそこ高くて遅いポケモンを配しているかもしれません。(ランクルスムシャーナなど)
先発2匹である程度の相手に対応出来る構成なので、少し後ろのポケモンの推測が難しそうです。


↓22日分ここから


モロバレルランクルス
スタンダードなトリパの形です。
ムシャーナも十分に火力がありますが、ランクルスは珠の補正なども込みになってくるので、44向きで考えれば、
ある程度の火力を確保出来るランクルスが多そうな気がします。
モロバレルの催眠があるため、挑発や神秘がない限りは、相性を無視してごり押しすることも可能なのが強みですね。
また、一旦トリックルームを発動させたときのアドバンテージが凄まじく、モロバレルのサポートがあるため、高確率で発動出来るのが厄介です。
後ろには、サザンドラシャンデラに対して強いポケモンが欲しいところでしょうか。
しかし、トリパの性質からして、基本的に死に出しからなので、受けの性能については特に気にならないはずです。
特にランクルスが苦手とするタイプは、悪・ゴーストという受けるのは難しいタイプなため、死に出しから縛りに行くことを考えて組まれるでしょう。
このルールでのスペックなどを考えれば、ローブシンギガイアスなんかが可能性としては考えられますね。


モロバレルサザンドラ
GSルールでいうところのキッスオーガのような、高火力+盾の並びです。
この2匹は本当に相性が良くて、対策を怠るとワンサイドゲームもあり得ると思っています。
サザンドラは、S98と若干心許無い数値ですが、それでもモロバレルの大敵であるシャンデラより早く、悪技で縛りに行けるのが強みです。
また、サザンドラが苦手な格闘技はSの数値に関係なく、怒りの粉で防げるのもポイントですね。
このPTの後ろも選択幅が広く、予想するのが難しそうですが、若干トルネロス+何かの形がきついので、トルネロスに強いポケモンを後ろに置いているかもしれません。
モロバレルに襷など、余裕を持った構成にしない限り、少し強引なプレイングが要求されそうですね。


コジョンドアーケオスorトルネロス
猫騙し+身代わり+高火力低耐久。この組み合わせはお馴染みですね。
猿ラティに少し似ています。
攻撃範囲も申し分なく、比較的安定した初手に見えるのですが、コジョンドのメイン技、飛び膝蹴りが不安定要素のひとつですね。
威力は130と高いのですが、その反面、命中は9割、守るやゴーストタイプに撃つ可能性、あるいは攻撃が外れた時のリスクがインファイトとは段違いです。
コジョンドを採用するだけで、リスクを背負わなければならないのが難点ですね。
アーケオスも大きなリスクを抱えたポケモンなので、リターンと安定どちらを取るかという2択になりますね。
後ろに関して言えば、安定要素が欲しいはずです。猿ラティで言えば、"カビグロス"みたいな。
ローブシンムシャーナシビルドンなんかはある程度の耐久があって、安定感が高いので可能性としては考えられます。
また、トルネロスを採用するなら、若干シャンデラが面倒臭いので、サザンドラテラキオンも考慮するべきですね。


エルフーントルネロス
トルネロスに威張れるのはエルフーンだけ!
ということで、悪戯心を2匹先発に持ってくるという形です。
ジュエルアクロバットでも十分な火力ですが、2倍アクロバットを毎ターン撃てるとなれば、それは魅力的ですね。
2匹とも身代わりがあるため、出来るだけ事故を軽減出来るのも他にはない点です。
トリックルームの時間稼ぎや状態異常の対策にもなるので、先制身代わりは非常に優秀だと思います。
このPTの後ろには、トルネロスでは倒せない相手への回答が必要になります。
主に電気タイプですね。
シビルドンボルトロスが厄介です。
また、エルフーンが攻撃をする場面が限られているため、トルネロスが集中されると、1:1交換で終わってしまいますし、相手の後ろがトルネロスを苦手とするポケモンの場合、トルネロスを倒されてしまった場合に、一気に形勢が逆転してしまう可能性も考えられます。
よって、安定感の高く、シビルドンボルトロスに強いポケモンが可能性としては高そうです。
エルフーンとのコンボ性も考慮すれば、テラキオンローブシンなど、若干物理寄りにはなると思いますが。


・受け出し
サザンドラ
半減タイプが多く、半減で受けた相手をそのまま縛りに行けることが多いので、受け出しがしやすいです。
また、ドラゴン半減のメタグロスだったり、特殊耐久の異常なカビゴンクレセリアがいないルール下での流星群が強力です。
半減でなくても、ある程度の耐久があるため、Sが勝ってれば、流星群で強引に縛りに行けるのが強いです。


テラキオン
悪タイプは一貫性が強いため、サザンドラの悪の波動がきつい構成なら、比較的受けで出す回数も多いと思います。
ちゃんと耐久に振れば、ある程度の攻撃も耐えられます。
Sが高いので、縛りに行ける場面を作り出せるなら、積極的に後ろから投げていっていいと思います。


シビルドン
飛行半減の電気(単体)という優秀なタイプがあり、技のレパートリーも豊富なので、後発のポケモンとしては優秀な方だと思います。
ボルトロスと違って、飛行がないため、格闘技では結構HPを持って行かれますが、逆に岩・電気タイプの通りが悪くなるので、受け出しはしやすいと思います。


ギガイアス
飛行半減で、トルネロスに対して非常に強いです。
ただ、技の範囲が狭いです。
ストーンエッジと岩雪崩の併用すら考えられるほどに技の選択肢も少ないため、格闘タイプの相手は重たいですね。


ムシャーナ
耐久が高く、特化すればシャンデラの眼鏡シャドーボールすら耐えます。
格闘に対して強く、火力も馬鹿にならないので、厄介です。
HPが少し低いですが、カビゴン並みの安定感です。


モロバレル
格闘・電気・水技を受けつつ、次のターンに怒りの粉で横の縛りを解除出来るので便利です。
特化させれば、眼鏡流星群も余裕で耐える耐久があるので、サザンドラからの縛りを強引に解除することも出来るのは強いですね。